英国在住のピアニスト、寺師真理子さん(24回)のCD「セイシャス、ラモー、クープラン」(WWCC-7835, 2017/4/25) が読売新聞推薦盤 (2017年5月18日夕刊掲載)、『レコード芸術』(2017年7月号) の準特選盤に選出されました。誌面では音楽評論家諸氏から高く評価されています。
知られざるポルトガルの作曲家、カルロス・セイシャス (Carlos de Seixas, 1704-1742) の作品を取り上げたことと、ラモー、クープランらフランス・バロック巨匠の作品をクラブサンではなく現代ピアノで演奏していることが注目に値します。 装飾音など、この時代の演奏法に対しての見識の深さがピアノの穏やかな美しい響きの中に伺うことができ、典雅なバロックの世界に誘われていきました。
寺師さんはフェリスを卒業後、パリでイヴォンヌ・ルフェビュール氏(Yvonne Lefébure, 1898-1986) に師事し、ピアニスト、ジョルジュ・シフラ氏(George Cziffra, 1921-1994) のコンサートシリーズオーディションを経て演奏活動を続けられています。ピアノのメインレパートリーではない17, 18世紀のクラヴサンの曲に興味を持ち続け、幸運にも 名クラブサン奏者、ユゲット・ドレフュス氏 (Huguette Dreyfus, 1928-2016) から長年に渡りアドヴァイスを受けられました。
亡きドレフュスへ捧げた渾身の録音でしょうか。ご自身で書かれたプログラムノートには研究の成果が表れており大変参考になりました。
以下サイトで試聴もできます。皆様、是非聴いてみてください。
CDは、同級生の小灘裕子さん(24回)のところにもありますので、そちらからもお求めできます。
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