11月4日の「フェリス女学院創立150周年募金コンサート」まであとわずかとなりました。ここで少し歴史を振り返りたいと思います。
1947年、6名の専任教員と7名の学生で始まった専門学校音楽科の創立記念音楽演奏会がカイパー記念講堂で同年11月16日に行われました。
画像は当時のプログラム(表紙)=フェリス女学院資料室所蔵。
先生方による豪華なコンサートの最後に、寺西春雄作詩/團伊玖磨作曲「よろこびのうた―山手女学院に捧ぐ」と題したカンタータが三宅洋一郎先生の指揮下、学生も合唱に参加して音楽科総出演で披露されました。
横浜大空襲の戦火を免れたカイパー記念講堂とピアノがあったからこそ開催できた草創期の演奏会でした。それぞれ専攻の学課の深奥を究めるとともに家庭人、社会人としての円満なる人格の涵養に努めることに重点を置き立派な良識をもった人格を育成するという教育理念のもと、先人たちの理想と情熱は70年の時を経てなおはっきりと感じられることでしょう。
戦時下に余儀なく変更された校名は1950年に「フェリス女学院」と改称され、創立80周年を記念して現在の校歌が制定されました。
県立音楽堂や県民ホール、今はなき5号館ホールでも多くの演奏会が開催されましたが、創立120周年記念行事のフェリスホール建設は演奏の機会を拡げ、その後の舞台拡張により上演曲目の可能性が更にひろがり、フェリスの響きは山手の丘から発信されています。
今回の募金コンサートはソリストを含め出演者がほぼ卒業生であることが大きな特徴です。
2020年のフェリス女学院創立150周年に向けて、皆様のご支援ご協力をどうぞよろしくお願い申し上げます。